オルタナティブミュージックの先頭を走っていたバンド、Pixiesのベーシスト、キム・ディールを中心に結成されたバンドのセカンド。Pixiesで見せたポップセンスは健在で、キムのひねりのあるメロディラインが光っています。あのカートコベインもBreedersをお気に入りバンドの一つに挙げていました。
ピクシーズがボサノヴァのレコーディングを終えて、解散の原因ともなったキムとブラックの不仲が生じたこの時期に、ブリーダーズは誕生した。何とも皮肉な事実だ。4ADの同胞、スローイング・ミューゼスのタニア・ドネリー(後にBelly、現在ソロ)、パーフェクト・ディザスターのジョゼフィンらと第一期”Breeders”を結成。ドラマーにはシャノン・ドウトン(元スリント、ブリット・ウォルフォード)が参加し、さらに”サーファーローザ”からの盟友スティーブ・アルビニ(元レイプマン他)をプロデューサーに迎えて本作はレコーディングされた。ピクシーズでも”ジガンティック”や”イントゥ・ザ・ホワイト”などの楽曲を手がけていたキムだが、やっぱりその才能はホンモノだったんだなぁって思い知らされる。やや、キム色よりタニア・ドネリー色が強い本作だが、M2等はピクシーズの流れを汲んでいて面白い。
今から数年前の高校時代、なんのあてもなく、ただただ青春時代を持て余してた。放課後、部活もそうそうに、友達の部屋で、コーラと、ポテトチップス、雑誌をめくりながら、覚えたての煙草尾を吸って、このCDを聞いた。そのときは、いつまでもこんな時間が続くと思ってた。上京してはや、何年経つか?上京し、始めて好意を持った女の子にCDを貸したら、ケースにひびが入った状態で返された、、、そう予想通り、この恋は実らなかった。
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