自分自身もこれを一番最初に買って聞いた。 感想は「まぁ、こんなもんだろう」という感じで 可も無し不可も無し。ビッグバンド初心者ですから そんなものですよ。そんなに何回も聞くものでも無し。 ずーと放って置いて、モダンジャズにのめりこんで 行ったのでした。それからウン十年過去の時代の エリントンから遡ってまたこの「ポピュラー」に たどり付きました。なんと新鮮で新しい感覚が 吹き込まれているのでしょう。改めて感心しました。 ですから、決して初心者向けでは無く、酸いも甘いも 噛み分けたジャズの達人向けとも言えるのでは無いで しょうか。
これはエリントンの自伝ではなくあくまでも異国の一人のファンとしての視点で 断面断面について書かれたものです。そういう意味では客観性に多少は欠くかもしれません。 つまりおおくのかたの記録や録音の分析、譜面化からとらえられたものではありません。 しかし偉人であるエリントンの後世に残した業績の解説書ととらえるとすくなくとも曲の分析、 分類の手法が、あるいは一覧がユニークで独創的でかつとても的を得るかもしれません。 この書の必然性の一つは、エリントンの業績、あるいは作曲が相当数あり、 だれかが一定の解釈、分類を示さないと混沌としすぎているからです。 とくにインターネットであるていど過去の有名な著作が誰でも容易に楽しめる時代となった ここ数年のことを考えるとたいへん多くのかたにとって意味があろうと思います。 あるいはエリントン自身の自伝より意味があるかもしれません。 また、エリントン作品はとくにbigband 時代と後期のコンボ期で肩入れが片寄りがちですが、 これにも左右されずにかかれているところはたいへん公平だと感じます。 このような書物が、英語を母国語としない作者によって書かれているのは素晴らしいことであり、 また英語の言語に左右されにくいぶん言葉がなくても成立するジャズについて価値が大きいです。 されに加筆改良されいろいろな言語に訳され多くのかたに読まれて欲しいと思います。
バンドが私の楽器だ、とはエリントンの有名な言葉。絵筆の代わりに5線譜で、空間のキャンバスに数多くの壮大な絵を描いた、空前絶後の20世紀アメリカを代表する作編曲家にしてピアニスト、デューク・エリントンの、主として1940年代前半の名演奏を集めた傑作集がこのCDだ。 スウィング時代を通じて一般的な人気には縁のなかったエリントンだが、この時代の彼のバンドは、クーティ、ビガード、ファン・ティゾール、ブラウンに始まりベン・ウェブスターそしてジャズ史上最大のベーシスト、ジミー・ブラントンまで擁していたのだ。 バンドのテーマ曲でもあった有名な1.を初め、いずれの曲もエリントン楽団を代表する名曲名演ばかりだ。
ビッグバンドではなくトリオのDuke Elington.結構な年なはずなのにかなり刺激的なピアノを堪能できます.衰えない若さを見せるElingtonのごつごつした勢いが心地よい.Caravan,Solitudeの定番を含め全13トラック.
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