すてきな本に出会った。
マイナーだけど、面白いとこだらけのアメリカ大陸の神話や、 遺跡からおぼろげに分かってきた暮らしぶりなどを、マニアックに書きまくった本。 マヤ! アステカ! なんかわくわくするけど、難しくて、 くわしいことは全然知らない、って人がほとんどだろうと思う。 だからこそ、わくわくできて、新鮮な驚きを感じられるという、お得な体験ができる。
そして、全編手書き。 さらっと言ったけど、とんでもないことだ。 イラストはもちろん、びっしりと書かれた文字が全部手書きのものを、取り込んで印刷してある。 ほぼ全ページ黒一色で、細いペンでひたすらに手書きされた その本の見た目はもはや、中学校とかの学級新聞そのもの。 なんでそんなめんどくさいことをしたんだ!と誰だって思う。 パソコンに比べて労力がハンパない。 それに、正直言って読むのも大変。 活字ならさらさらと読み流せるのに、手書きだといちいち頭の中で解読するからか、 予想以上に読むのに時間がかかる。 でもそれでも、この本が手書きであることはすごい魅力だ。 僕らからすると全く馴染みがなくて、遠い存在であるマヤ、アステカの文明が、 手書きの文字によってすごく近く感じられる。 えらい学者先生がまとめた考古学の本じゃなくって、好奇心旺盛で変わり者なクラスの友達が、 目を輝かせながら語ってくれる不思議な話。そんな感じ。
内容はといえば、意外にも「簡単、すぐわかる!」という感じじゃない。 出てくる内容もごちゃごちゃしてるし、そもそも分厚い(約300ページ!)。 しかも、これでもか、というほどに詰め込まれた脱線的な、 トリビアっぽい情報だらけで、どれが本筋かわからなくなったりもする。 でもそれがまた、自分の話に興奮しながら熱く語る友人っぽくていいんだよなぁ。 考えてみれば、古代の神話なんていう役に立たないことに夢中になっているんだから、 合理的なことなんかとは無縁で、脱線こそが楽しいんだもんなぁ。 世の中、分かりやすいとか、手間をかけないことがもてはやされてるけどね、無駄はロマンなのですよ。
偉そうな学問っぽくはないと言ったけど、だからと言っていい加減に作られてるわけじゃない。 そこはオタクらしい熱心さを発揮して(笑)、大量の参考文献を参照して膨大な情報量になっている。 もともと学会でもまだわからないことだらけの文明だし、門外漢の気楽さもあって、 ちょっとトンデモな説も、「こんなことを言っている人もいます」なんて取り上げているのがまた楽しいんだよなぁ。
そんなわけで、一気に読み終えて「役に立った」とかなんとか言うんじゃなく、 家においておいて、何年後でも、気が向いたときに手に取りたくなる、そんな素敵な本なのでした。
細部までよくできているので、大変満足です。ただ、コースターとしてはちょっと高いかも
全く予備知識なく鑑賞しました 比較的早いうちにフォーカスされる二枚目の主人公?と思われる若者に感情移入して・・
森の向こうから感じる不穏な予感に身構えます 突然の他部族からの襲撃に家族や友人は引き裂かれ、見ているこちらは 心臓のドキドキが止まらず手足の血の気が引けるのを覚えます 「嫌な映画を観始めたかも」という気持ちが強くなり途中でやめようかと思いました が、メル・ギブソンの意図を知りたい気持ちも強く、なんとか見続けることにしました。 妻と息子が敵に見つかりそうな不安と主人公の置かれた絶望的な状況に 常に「自分ならどうするか?」という問いに悩みながら”死に損ない”は運に翻弄され 自分の思いはいい意味で裏切られ、なんとか生き延び逃げ続ける主人公・・ 最後、海岸までたどり着いた時、とうとう諦め「あぁ・ここまでか・・」という気持ちに なった時、新しい歴史の変革者が現れて・・
冒頭のバクを追い捕食する主人公たち、そんな彼らを獲物にする他部族、そして海の向こうからやってくる 文明そのものを根絶やしにした”文明人”という名前の野蛮人・・
生き残った者と、その末裔たちは、はたして”勝者”なのか?と あまりにも重くリアルに描いた映像から歴史的事実を知ることと それから何を学ぶか?また、学んでないかを突きつけられた思いがしました
もう一度観る勇気は当分ありません。しかし沢山の人に観てもらいたいと思いました
古代文明フアンにはオススメですが、TV放映はBSと地上波で微妙に違うのはなぜ?放送時間が違うし、ナレーションも違う(BSは女性アナ、地上は伊武雅刀さん)。内容も少し違う。両方を観てしまったおかげで何かモヤモヤした気分。良い作品とは思うのだけど・・・ 収容時間を見ると地上の内容だと思うが、BS分も収容してくれたらぜひ買いたい。
マヤ→アステカと、文明の行き詰まりを読み解きたいな、と思って購入しました。 日頃、「図説の位置」についてプレゼンの度にチェックされる身としては、(^^;)> 「ああ?!」と突っ込みたくなる場面がしばしば。読みづらかったです。 中南米の古代史は刷新が早いとのことで、も少し突っ込んだものを読もうと思います。 一応最後まで読めたので、★3つで。
|