Il delirio di Giuseppe Cruciani ad Agorà CRUCIANI モバイル

Il delirio di Giuseppe Cruciani ad Agorà

（クルチアーニ）Cruciani 【正規販売店】刺繍ブレスレットハート&クローバー

スムーズなお取引ですごく嬉しかったです。
素敵なブレスレット、これからの季節に重宝しそうです。

　ある小村で3人の少年が何者かに次々と惨殺されるという猟奇的な事件が発生。容疑者としてマッキラー（石女）とあだ名される村の外れの岩山に住むジプシー女（F．ボルカン）が警察に拘束されるがアリバイがある事から釈放される。が、殺害された少年の親達は彼女を犯人と決め付け私刑、殺してしまう。

　その直後、何者かの手による第4の犠牲者が...。正体不明の犯人を描く謎解き色のスリラーで自他共に認めるフルチのスリラー最高傑作「マッキラー」（72）である。邦題はイタリア製の中でも奇抜な着想と意表を突いた独創的な場面転換を見せつけた光景、制裁を受けるジプシー女から取ったのだろう。

　本作では閉鎖的な村社会の中で人間の罪と憎悪の関係を複雑に築き運命に翻弄される人間の愚かで無力な存在を様々な角度や表現で描き上げた娯楽映画の手法を否定した意欲的な作風であったのです。

　後の作品では本作からの部分部分の引用が見られる程で残酷性に於いても80年代に量産された怪奇スプラッター映画路線の視覚的なグロ・ゴア場面（これはこれで面白いけれど。）より比べものにならぬ陰惨で無慈悲、非人道的に溢れ心理的に怖い演出が秀逸です。（犠牲者が子供という所もありますが。）

　兎に角「サンゲリア」（79）以降の作品だけで評価されているとすればフルチの本当の真価が分からず、偏見の目が残念と思うざるを得ません。だからこそ、本作をご覧になり、彼の演出家としての素晴らしさを堪能して欲しいものです。

　勿論、イタリアならではのお色気場面のサービスもあります。子供の前でヌードを披露する（目のやり場に戸惑う子供を見てほくそ笑む）B.ブーシュ嬢の綺麗な裸体とか。（笑）スローな映像で長回しするラストの衝撃的な光景が強烈な印象を残してくれる。