kono shiroi kyoto wa suggoku ito omoimashita. nagekado iuto kono dorama no owari ga suggoku ito omottakaradesu.
国が、政治家らしい人物をそろえていた時代。 新聞記者が、少なくとも記者魂を抱いていた時代。 この本を手にとって、この事件を境にそれらが姿を消したのだと痛感した次第。
大変な事件だった。 機密漏洩という不祥事もさることながら、「情を通じ」という時代がかったことばの生々しさが強く印象に残り、それまでの新聞記者のイメージが失墜した。 そういえば、あれから、この新聞社は祟られたように衰退していったのだった…
山崎豊子はその著書で必ず時代を鋭い感性と冷徹な観察眼で浮き彫りにし、読者にまざまざと見せつけてくる。 昭和40年代に起きた古い事件を描くことによって何が浮かび上がってくるのか。
「新聞だけは批判をされない」といわれた時代の凄腕の記者が遭遇した事件の正体を見極めるために、わくわくしている。 さすが、山崎豊子。腕力がある。面白い。その時代を知っている人は楽しめるはずだ。
それにしても政治家もジャーナリストもケチくさい人物ばかりになったが、互いの傲慢さは年月を越えて変わらないようだ。 それを改めてかみしめながら、届いたばかりの2巻目をこれから読む。
主人公のモデルは陸軍参謀、伊藤忠商事会長、臨調委員を歴任された瀬島龍三氏である。伝記やドキュメンタリーではなく、小説という形を取っているが故に、細部の圧倒的な面白さがとにかく印象的だ。陸軍のエリートとして出発し、東京裁判出廷、シベリア抑留、商社での出世と、刺激的すぎる人生を送った男の半世紀である。 ただ、一筋縄ではいかない性格の持ち主である、ライバルの鮫島に比べ、主人公が徹底して「善人」として描かれているため、人物像が平易な点は否めない。個人的には、この点を差し引いても星5つ分の面白さを保証したい。
申し訳ないが作曲家の佐藤直紀氏が他にどんな作品を創造しているかは知りませんが、結構有名な映画のサウンドトラックを手掛けている方のようである。それはさておき本作品についてであるが、ドラマをご覧になった(なっている)方々はご存知でしょうがストーリーは非常に緊迫感漂うドラマである。ストーリー自体がそうであるが、それに一役かっているのがこのサウンドトラックである。ストリングスを用いている曲はテーマ曲を含め、どれも重く緊張感が漲っている。聴いているとドラマの主人公弓成亮太の事件に翻弄される波瀾万丈の人生が浮かんでくるようである。ストリングスパートは中のクレジットを参照するまでもなく本物を使用している。対照的にリズムパートは打ち込みのようである。サックスが主題テーマを奏でる曲(タイトル:孤独)も弓成が控訴審で負け、一人さまよう様子が浮かぶ程の孤独感を聴く者に与えるだろう。本日の最終回を見終えた後もドラマとは切り離してこのサウンドトラックは聴くだけの価値はあると思われるので是非購入を検討されている方は買って聴かれる事をお勧めする。また私自信も佐藤直紀氏の他の作品にも注目してみようと思う。
ジュリーのお芝居を観たくて購入しました。
50歳を過ぎて急にふくよかになられましたが、 そうなるとなんだかやたらに可愛げのある色気がたまりません。 品の良い船場言葉が心地よく、若だんはんを取り巻く女性陣も 美しかったり儚げだったりしたたかだったり・・・。
小気味の良いお芝居です。
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