なぜこんなに好きなのかわかりません。
もう何年も積極的に活動をしてくれずくれなかったり、FANが一生懸命探さないと情報が入らなかったりと、うっかり見逃してしまいそうな活動を続けているのに、好きで好きでやめられません。
すでにロックなのかPOPなのかテクノなのかさえわからなくなってますが、松岡英明ワールド炸裂です。
そしてやっぱり松岡さんのライブはサイコーだと思う一枚です。
発売済み全CDを持っている私にとって、正直買うかどうか 大いに悩みました。videoも全部持ってるし〜。でもDVDで永遠に松bowに 会えると思って思い切って買いました。 買って大正解です。大好きな"世界の果て、時間の終わり"も収録されているし、 デビュー当時中学生だった私が、松bowとともによみがえります。 映像と共に若かった自分のあれこれが次々と浮かんで、とても懐かしくなりました。 是非ファンの人には買っていただきたいですね。
前作では自作曲を増やして行き「神々の計画…」と、よりマニアックに進み、いよいよアーティスト松岡英明の方向性の位置付けに決定打を打ったように思えたが、そこに来て今作ではゲストライター陣を大勢迎え、自作曲を減らしアーティスト松岡英明とは、カメレオンのように変化を柔軟に自分色に変えて行く器用さと「拘りがない事が今の拘り」と、ニヤリと言っているような彼が見える。その挑戦が良い方向性に向かい、どの曲も完成度と純度の濃い超ポップ作品となっている。マイケルへのオマージュ色の強い「VIRGINS」は、松岡英明の目線からマイケルを解釈し、俺の答えはこれだ!と言わんばかりに松岡サウンドに変換させる力技には脱帽。PVは当初ハワイをロケ地に候補が上がったそうだが、最終的にはサマーランドを貸し切りに、たまたま通りがかりの黒人の留学生達をダンサーとして出演させたとの逸話もある。そしてタイトルチューン「以心伝心」の一節「逢いたいと思うのは簡単でも、逢いたいと思わせるのは難しい事」は今でもTwitterなどで名言と評価され、松岡英明の詞の才能を垣間見れる。
「メリエスの懐中時計」という詩がフューチャリングされたモノクロ写真(ストーリー仕立て)が印象に残っています。いわゆる歌手のフォトブックのさきがけみたいなもので(この人は実際、色々なもののさきがけなんですよ)、第一弾『NOT FOR SALE』と共に、彼の音楽同様、楽しませて頂きました。
デビュー当時、年間100本近くライヴを観に行ったと言う松岡英明が、その中でも特に舞台照明が素晴らしかった数本のライヴをスタッフに告げ、「その内のどれか、僕の舞台照明もしてくれないか」と頼んだそう。後日スタッフから驚愕の事実を知らされ、松岡英明が示したそのライヴの舞台照明は全て、同一人物が手掛けたステージだった。そして今作は天才の名を欲しいままに、今は亡き舞台照明の池田氏が担当している。今でこそ、もっと複雑なデジタル制御で作り込まれた舞台照明を織り成す事も出来るだろうが、当時は北海道が拠点だったにもかかわらず、一流アーティスト達が池田氏を指名する程の実力で、追悼イベントも開催された程の舞台照明の神様。20年以上前に職人技で降らせた「光で構成された色彩の雨」を観れる貴重なフィルムはまさに必見。また松岡英明のキーの高いヴォーカルと質の高いバンドサウンドの兼ね合いも絶妙。その場で考えていると言うユニークで独創的なダンスは、ある意味ラジオ体操のように見えてしまう場面もあれど…、音楽に身を任せ自由にパフォーマンスをする姿は、全てから解放され全ての音と光を楽しむような至福の瞬間のようにも感じとれる。
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