私が本書から新たに仕入れた知識のひとつは、遣唐使船の遭難の理由である。もちろん航海技術が未熟だったせいもあるが、唐の都で行われる元旦朝賀の儀礼に参列するのが原則だったため、航海するのに相応しくない夏に出発しなければならなかったのである。
一方で、道教を日本に持ち込まなかったり、朝廷への影響力を削ぐため鑑真を唐招提寺に囲い込んだりと、当時でも中国文化をふるいにかけて享受していた様が読み取れる。
お正月の音楽とばかり認識していましたが、全く違いました。シルクロードを経て日本で開花した独自の音楽なのですね。音楽と舞で優雅な気分になれます。資料映像の充実。
今までの遣唐使関連の主な研究成果をまとめた上で、気象学や航海術から遣唐使を考え、問題を投げ掛けています。 すでに予備知識がある人には興味深いですが、初めての人には…うーん。 一般向けの関連書を読んでから読むと、おもしろいです。
安部仲麻呂、吉備真備など有名人キャラが期待を裏切るものばかり。そんななかでいろいろな経験を経てたくましく成長していきながら誠実に生きていく主人公がすがすがしい。遣唐使は決して華々しいものでなく、しかしやりがいのある任務であることが十分に理解できる力作。
坂本真綾さん15周年企画の第6弾となる2年ぶりのオリジナルアルバム。充実した作品に仕上がってます。聴き込むほど、作品の完成度の高さが分かります。 トータルが1時間切るので長く感じません。 じっくり聴き込むのが苦手な人には飽きやすいかもと思いますが、うちはこのアルバム全体の流れは好きです。 菅野よう子さんが手掛けた、M-4などが聴きどころです。M-8とかライブとかで盛り上がるし、楽しそうに歌っている坂本さんが印象的です。曲順が完璧です。 坂本真綾さんの渾身の作品、みなさんも聴いてみてくださいね。 初の週間1位ぜひ、達成してほしいです。
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