30代の男性諸君なら、誰もが見たヒーロー達の歌が集結。 フルコーラスがないのが一部あるのが残念だが、決して損のない内容です。きっと子供の頃の気持ちに戻ることが出来るでしょう。
「エロ漫画=『性』の描写を重視した作品」ならば、本作はエロ漫画ではないと思います。 確かに本作にも性描写はありますが(「トキワ荘物語」除く)、それは大どんでん返しを隠すカモフラージュ(「四帖半襖の下張りの下」「モチ・モチャ・ムチャ」など)であったり、物語に彩りを添える材料(「歌麿暦」「青い馬」など)であったり、もっと大きなテーマを語るための手段(「ぼくのヰタ・セクスアリス」)であったりします。 ですので、本作は「性」のみに頼った作品ではなく「性」も表現手段の一つとして扱われるエロ漫画とは別の作品、と思ってください。 でも(情けない話ですが)、漫画の性描写はただ見せるだけのものと考えていた私にとっては、それ以外の使い方もあるのだを教えてくれた良い作品でした。
この本は、中学の頃に上、下巻を読んだ。文庫となって一部、割愛されている部分がある。 最近の本 − 一般についての私が感じる物足りなさに“自分がいない”というか“俺が 俺が”というスタンスで書かれた本が極めて少ないことがある。 時代性なのかもしれないが。 60年、70年代当時にはそうした気骨たくましい「俺はこうだ!」という書きっぷりの本が結構あった。 この本は、前半 石ノ森氏がマンガ家としてのご自身はどうであったかが述べられている。 中盤〜後半は石ノ森氏の作品を元に 描き方(?)の紹介。最後にはマンガ家志望者の質問に答えるという 当時、この手の本によく見られたQ&Aとなっている。 手塚先生のマンガの描き方もそうだが 漫画って描き方をこうですと提示することはできない。(不可得)。 漫画は漫画に学べばよいので、謂わば 体得のようなことである。そうした点で改めて面白く読ませて頂いた。
主なアニメ化作品は全て網羅している。代表作の一つであるサイボーグ009は旧シリーズまで入っているので良い意味で時代を感じさせられる。懐かしくそして新しい。知らない曲も多かったが、さすが先生の作品といったところ。ただ、歌詞だけなのが残念。作品紹介や解説も欲しかった。他の代表作であるキカイダーや仮面ライダーは、実写版ということで入っていない。009だけしか知らないファンでも充分堪能できる。
マイナー作品ですが、宙明サウンドは非常に完成度が高いです。特にビビューンの音楽は、のちの東映特撮ヒーロー作品の多くに流用されました。バトルフィーバーJ・宇宙刑事ギャバン・ジバン・スパイダーマン・ワンセブン…。補填をお探しの方も買いでしょう。最終回を意識した曲構成に、充実の解説。現在確認できる音源が全て入っていて大満足です。
|