歴代のバットマンはどれも好きですが、どれもどちらかというと
ジャック・ニコルスンやペンギン氏など敵役の怪演ぶりの方が目立っていたような…
それがこの「ビギンズ」で初めて、バットマン本人に思い切り光が当たった感じ、
シリーズのステージが一段上がったように思えます。
それはやっぱりクリスチャン・ベールに負うところも大きいかも。
修行前・修行に入ったばかり・力をつけた・使命に気づいた・覚悟を決めた
それぞれの段階で全く顔が変わってます。凄い…
バットマンを射止めたクリスチャン・ベールの「気」が画面の向こうから強く強くやってきます。
実はとんでもない人だった弁護士役のキリアン・マーフィーも
エキセントリックで素敵です。
歴代のバットマンはどれも好きですが、どれもどちらかというと
ジャック・ニコルスンやペンギン氏など敵役の怪演ぶりの方が目立っていたような…
それがこの「ビギンズ」で初めて、バットマン本人に思い切り光が当たった感じ、
シリーズのステージが一段上がったように思えます。
それはやっぱりクリスチャン・ベールに負うところも大きいかも。
修行前・修行に入ったばかり・力をつけた・使命に気づいた・覚悟を決めた
それぞれの段階で全く顔が変わってます。凄い…
バットマンを射止めたクリスチャン・ベールの「気」が画面の向こうから強く強くやってきます。
実はとんでもない人だった弁護士役のキリアン・マーフィーも
エキセントリックで素敵です。
ビギンズの音楽は二人の巨匠によるコラボレートで話題を呼びました。片方は100本以上の映画音楽を手がけ日本でも超人気のハンス・ジマー。もう片方はサスペンスやスリラーやディズニー映画にも参加しているジェームス・ニュートン・ハワード。ジマーとニュートン・ハワード(以下:JNH)は共にディズニー映画でも大人気であるのが共通項でもあります。 今までのバットマンシリーズはそれぞれ作曲者が変更になろうともメインテーマは必ず存在していました。しかしビギンズはどうでしょう。バットマンのテーマと呼べるテーマがありません。 ところが聞いてみるといつものようにメインテーマが流れてオープニングらしい匂いを感じさせる楽曲が必ず1曲目に来ていたのですが、ビギンズの場合、暗く悲しいテーマが静かに演奏されるだけに終わりました。どうしてなのか?とさらに考えてみました。 しかし答えは簡単なことでした。ビギンズはどういった経緯でバットマンになるかという作品なので、過去4作品のような冒頭からバットマンが登場するような映画ではありません。これが答えです。この映画も初めからバットマン登場では、ビギンズというタイトルも無駄になるし、経緯も全く無意味になってしまいます。それともうひとつ。今回はキャラクターよりも映像に合わせたスコアが多いため、メインテーマはあえて作らなかった模様です。今回のスコアはそれぞれのシーンに生えるスコアだということです。 今回はドラマが中心な為、アクション・スコアは少なめです。しかし美しいテーマは増えました。バットマンの映画自体暗いので飛び切り明るいテーマはないですが、過去作品にはあまり見られないタイプのテーマがビギンズにはあります。ブルースが不安と苦悩の中で生きていく様を描いたスコアは絶品で、非常に感極まるものがあります。この辺はJNHが描いているのでしょう。かといってアクション・スコアが全くないわけではなく、キリのいいところに上手く詰め込まれています。アクション・スコア担当はジマーだと思いますが、今回のスコアはどう聞いても「ラスト・サムライ」の延長線みたいにしか捉えることが出来ません。オーケストラとプログラミングされたパーカッションを加えるのは毎度のことですが、楽曲にさほどの変化が見られないため、あまり燃えることが出来ませんでした。 追加音楽も毎度のことのようにジマーの弟子がやっています。 「~カリビアン」で素晴らしいスコアを提供したK.バデルト、「スチームボーイ」や新作「アイランド」が控えているS.ジャブロンスキーなどです。 ちなみに国内版を買っても解説書は付いてきませんので、輸入版を買ったほうがお得かと存じます。
元々洋書だったのを翻訳した物だったので、所々不自然な文もありましたが、それを補うほどの深い内容でした。 とてもおもしろかったです。
ビギンズの音楽は二人の巨匠によるコラボレートで話題を呼びました。片方は100本以上の映画音楽を手がけ日本でも超人気のハンス・ジマー。もう片方はサスペンスやスリラーやディズニー映画にも参加しているジェームス・ニュートン・ハワード。ジマーとニュートン・ハワード(以下:JNH)は共にディズニー映画でも大人気であるのが共通項でもあります。 今までのバットマンシリーズはそれぞれ作曲者が変更になろうともメインテーマは必ず存在していました。しかしビギンズはどうでしょう。バットマンのテーマと呼べるテーマがありません。 ところが聞いてみるといつものようにメインテーマが流れてオープニングらしい匂いを感じさせる楽曲が必ず1曲目に来ていたのですが、ビギンズの場合、暗く悲しいテーマが静かに演奏されるだけに終わりました。どうしてなのか?とさらに考えてみました。 しかし答えは簡単なことでした。ビギンズはどういった経緯でバットマンになるかという作品なので、過去4作品のような冒頭からバットマンが登場するような映画ではありません。これが答えです。この映画も初めからバットマン登場では、ビギンズというタイトルも無駄になるし、経緯も全く無意味になってしまいます。それともうひとつ。今回はキャラクターよりも映像に合わせたスコアが多いため、メインテーマはあえて作らなかった模様です。今回のスコアはそれぞれのシーンに生えるスコアだということです。 今回はドラマが中心な為、アクション・スコアは少なめです。しかし美しいテーマは増えました。バットマンの映画自体暗いので飛び切り明るいテーマはないですが、過去作品にはあまり見られないタイプのテーマがビギンズにはあります。ブルースが不安と苦悩の中で生きていく様を描いたスコアは絶品で、非常に感極まるものがあります。この辺はJNHが描いているのでしょう。かといってアクション・スコアが全くないわけではなく、キリのいいところに上手く詰め込まれています。アクション・スコア担当はジマーだと思いますが、今回のスコアはどう聞いても「ラスト・サムライ」の延長線みたいにしか捉えることが出来ません。オーケストラとプログラミングされたパーカッションを加えるのは毎度のことですが、楽曲にさほどの変化が見られないため、あまり燃えることが出来ませんでした。 追加音楽も毎度のことのようにジマーの弟子がやっています。 「~カリビアン」で素晴らしいスコアを提供したK.バデルト、「スチームボーイ」や新作「アイランド」が控えているS.ジャブロンスキーなどです。 ちなみに国内版を買っても解説書は付いてきませんので、輸入版を買ったほうがお得かと存じます。
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