ブリットポップが隆盛を極めた時代、一瞬の煌き。
映画はその中心にいたパルプ、プライマルスクリーム、オアシス、ブラー、
OASISのコピーバンド、音楽業界人へのインタビューで構成されたドキュメンタリーです。
栄枯盛衰という言葉がこれ程体現されているものはそう無いと思います。
一気にスターダムにのし上がったOASISとBlur。
本人達と離れたところで話題作りのために仕組まれたような確執、
リリース時期を合わせての直接対決。
業界的タブーという意味合いにおいては言えば、
日本ならキンキキッズとB'ZとMr.Childrenの新譜の発売日を
同時にして戦わせるくらい恐れ多い事だと思っても良いのでは無いでしょうか。
そして敗者への非難、勝者へ高まる次回作への期待と、
高まり過ぎた期待に追いつかなかったと言われている新作。
堕ちた偶像。その落胆からブームはやがて終焉を迎えます。
しかしながら今となっては言われている程酷い作品では無いと再評価されるように、
当時明らかにブームが行き過ぎていたんでしょうね。
当事者達はその周囲、業界とその仕組まれたムーブメントに乗った人々の手で
勝手に祭り上げられ、勝手な理想を抱き、勝手に絶望した。
悲劇のヒーローたるアーティスト達に同情の念を禁じ得ません。自分は皆、好きですけどね。
ん~・・・「虚しいなぁ」という感じしか受けませんでした。 政治と結びつけてまで語るようなものではない気がしましたね。 ビートルズのアンソロジーや24アワーパーティピープルの様に 渾然一体となってる感じのムーブメントではなかったのだなと自分は 感じました。 他の方も書かれてますが、見終わった後はため息つきたくなります。 タイトルとは裏腹に、ある時代が死んでいく様を記録した映画。 それでも良い音楽はこれからも残っていきますが。
イギリスを離れフランスに移っていたみたいだが、機知と皮肉に富んだ英国人情を唄うそのソング・ライティングには円熟味が増している。
1曲目から往年のパルプを彷彿とさせる艶やかなサウンドが展開し、7曲目「ファット・チルドレン」では今までにないアップテンポでパンキッシュなナンバーを披露している。
パルプの頃のような曲調がベースだが、ところどころに変化を効かせたアルバム構成で、聴き込むごとに味が出てくるようだ。
あと、ごく個人的なことだが、残念なことに国内盤なのにライナーノーツが付属されていない。ただ和訳歌詞カードが添付されているのみで、彼の近況が知りたかった自分としては少々不満。
もちろん音には問題ありません。
活動35周年を迎えたモーターヘッドのレミーを捉えたドキュメンタリー映画です。
自宅でのインタビューや地元LAのクラブでゲームに興じる姿も、メタリカとの共演(95年、09年)を 含むライヴ映像もとにかくカッコ良すぎ。今年65歳というのが信じられない位のエネルギーと、さら に磨きこまれた貫録が充ちてます。驚いたのは、第二次世界大戦時のドイツの駆逐戦車ヘッツァー (稼動状態の実物!)に搭乗するシーン。彼がWW2のドイツ軍を中心としたミリタリーマニアという のは知ってましたが戦車兵制服に身を包みキューポラに収まる『レミー戦車長』の姿は似合い過ぎ。
コメントを寄せるゲスト陣もメタリカ勢にオジー御大、アリス・クーパー、スラッシュにスコット・イアン、 デイヴ・ナヴァロにニッキー・シックス、マット・ソーラム、デイヴ・グロール(スタジオでの共演映像も あり)・・・と豪華すぎる面々。ストレイキャッツのスリム・ジムやクラッシュのミック・ジョーンズも賛辞 を寄せており、レミーが幅広い人々に支持されてきたことが実感できます。他にも貴重なホークウイ ンド時代のライヴ映像などもあります。
劇中で垣間見える、義理と人情に篤くファンを大事にする姿はまさに『男が惚れる男』。痺れます。 とにかく文句なしに最高のロック・ドキュメンタリー。ファン諸兄には絶対のお薦めです。
※劇中『R&Rの起源』について語るレミーの背後にレインボウの『ライジング』が飾られているの は、ロニーを悼む気持ちからでしょうか?こういうさり気ない優しさも胸を打ちます。
2年半ぶり本作はスティーヴ・アルヴィニに協力を仰ぎ、硬質な米国インディー・バンドみたいな面もあるがそう単純でもない。人生なかなか難儀で複雑でうまくいかんよなとつぶやきながら、攻撃的になったり弱気になったり。だんだん引き込まれそうな味わい深いソロ第2弾。
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