モーツァルトのクラリネット(と管楽器)のための協奏曲をザビーネ・マイヤーと ドレスデン・シュターツカペッレの組み合わせでモーツァルト没後200年の記念に あわせて録音されたCDだが、マイヤーの少し憂いを帯びたクラリネットの音色は 本当にモーツァルトの名曲によく合っていると思う。 とくに晩年の傑作K622はどの楽章をとっても、澄み渡るかのような薄暮の雰囲気を 漂わせる演奏で、まさに魂の浄化されて神の国へと旅立つモーツァルトの精神を 感じさせる超名演といえよう。
5枚組1290円で購入。 18世紀の作曲家カール・シュターミッツの作品(Disc2・3)とウェーバーのクラリネット五重奏曲(Disc5)はなかなかの秀演です。
数あるモーツァルトの中でも名曲中の名曲。聴いていると天国にいるような気分になれる。当時カラヤンからベルリン・フィルの首席に誘われ仮採用となったが、カラヤンとベルリン・フィルのいざこざに巻き込まれ、半年で退団の憂き目にあい話題となった。カラヤンの伝記によると、まだ若かったマイヤーはベルリン・フィルの重鎮達からさんざん嫌がらせを受け、演奏できない状態まで追いつめられていたとか。天下のベルリン・フィルでもイジメとかあるんだな。
演奏はピカイチ。マイヤーは柔らかい音でモーツァルトが晩年に到達した境地を現してくれる。後に再録音しているがそっちは未聴。
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