娘のプレゼントに購入。 喜んでいました。 使用するというより、眺めているだけのようですが。
5年ぐらい前になるか、ポレポレ東中野という映画館で「レ二」という映画をも見た。「レ二」ことレ二ー・リーフェンシュタールは、ナチに協力して、「意思の力」「美の祭典」「民族の祭典」というプロパガンダ映画を撮った女性映画監督のことだ。2003年に101歳(!)で亡くなっている。この「レ二」という映画に、私は感動したというか、被写体に凄くインパクトがあり、凄く彼女自身に迫った映画だったので、好きな映画だった。それまで、ヒットラーの協力者としか活字でしか知らなかったレ二・リーフェンシュタールについて、自ら書いた「回想」を読み、レ二関連の書物が出版されると読むようになった。映画のソフトもVHS版を購入していた。しかし、そのVHSはまだ封を切っていない。
この本は客観的事実及び周辺人物の証言から、レ二の自己欺瞞を暴いていく書物だ。レ二が書いた「回想」は確かに、徹底して自分は犠牲者であるというスタンスから描かれている。人間は自己欺瞞の動物だ。自分に都合の悪い記憶は忘れることが出来るし、書き換えることか可能だ。そのレ二の欺瞞を徹底して暴いていくこの本は残酷だ。レ二本人は、善意の第三者、及び自分はナチの悪行を知らなかったというスタンスの証言を戦後は繰り返した。その証言を一つ一つひっくり返していく。また「回想」や一部で喧伝されている戦後のレ二の名誉毀損等の裁判で負けたことが無いという伝説も虚偽だったことがよくわかる。負けた裁判や都合の悪い裁判の例は「回想」には書かれていない。そして、レ二本人の記憶からも抹消された。
しかし、レ二・リーフェンシュタールは本当に「時代と寝た女性」だった。こんな女性はもうこれから出てこないだろう。それこそ、クレオパトラにも匹敵する女性だ。しかも、101歳まで生きるとは・・・
この本を読了し、すぐにamazonで「美の祭典」「民族の祭典」のDVDを注文した。そして、来週末には「レ二」のVHS版の封も切ろうと思っている。この「レ二」という映画は私に凄くインパクトを与えていて、私のドキュメンタリー映画の企画書には必ず、この「レ二」という映画のことが引用されている・・・
レニ・リーフェンシュタール監督によるベルリン五輪の記録映画第2部。 第1部「民族の祭典」で取り上げた陸上競技以外の様々な競技が記録されており、また、芸術的にも完成度が高く、映画としては「民族〜」よりこちらのほうが面白いと思います。
冒頭、森の鳥たちや虫など、朝の自然の様子が映され、これだけだとオリンピック記録映画とは思えないのですが、その中をランニングする若者たちが登場し、全裸で池から上がりサウナ浴、そして次々に池にダイブする・・。プロローグ的に、そんな健康な肉体を謳歌する若者たちの姿が描かれています。
競技の記録映像もとてもユニークで、体操や男子飛込みは、参加選手の名前すら紹介されません。もちろん結果も出ません。鞍馬、吊り輪、鉄棒、床運動、そして高台からプールに飛び込む姿、水中の姿を、様々な角度から、スローモーションを駆使して映していて、躍動する肉体美を描くことに全力を尽くし、国、個人名、勝ち負けは問題でない、という意識が強く感じられます。 また、現在と違って体操も水泳も屋外だったので、空と雲を背景にした選手の姿が実に美しいです。
セーリングの映像も素晴らしい。海、波、空、ヨット、そして人間の姿がダイナミックに描かれています。 水泳やボートも見事で、本当に競技中に撮ったのだろうか、と思わせるような選手のアップ映像がたくみに編集されていて迫力があります。
日本人選手も多数登場します。硫黄島で戦死されたバロン西選手も1カット映っています。前畑選手は映っていません。
他の競技も記録性が薄く、スポーツの美しさを追及した作品です。
なお、実況はドイツ語で字幕つき。さすがに画像状態はあまり良くはありませんが、映画の真価は充分伝わると思います。 音声を消して、クラシック音楽でもかけながら見たほうが楽しめそうな映像美に満ちた作品です。
イギリスで猟奇殺人が発生、捜査が始まるが難航し・・・というお話の推理小説。これだけだと類型的な感じがしますが、時代設定が第一次大戦の頃で普通なら本格推理小説にしそうな展開の話に現代的題材を投入した所がユニークで新鮮な感じを読者に与えます。本格というよりサスペンスに近い作品。扱ってる題材は陰惨なものなのに読後感がよく読んでる間も非常に楽しめたのはこの著者の手腕の故か。著者は男性か女性か判りませんが、作品全体にそこはかとなくイギリス特有の寂寥感が立ち込めていてこの雰囲気も素晴らしい。 訳者あとがきによると結構経歴のある作家のようで他の物も読んでみようと思います。
いよいよサクラ大戦歌謡ショウも五周年目。 それだけに壮大なスケールとストーリーです。 ただ 五周年目というわりには…というところもありましたが とにかくすべては海へは聞きごたえがあります。 とてもきれいで素敵な曲なのでぜひ聞いてみて下さい。 ストーリーにあっていることはもちろん横山智佐さんのきれいな声と高乃麗さんのかっこよさが絶妙です。 全体のストーリーとしては花組のところと劇のところが半々ぐらいで、 劇中劇は笑いあり感動ありです。 ファンは聞くべきだと思いました。
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