“愛は平和ではない愛は戦いである武器のかわりが誠実(まこと)であるだけでそれは 地上におけるもっともはげしい きびしいみずからをすててかからねばならない戦いである―― わが子よ このことを 覚えておきなさい(ネール元インド首相の娘への手紙)”
本書は6月16日より現在公開中の映画『愛と誠』〈監督:三池崇史、主演:妻夫木聡・武井咲〉の特集を中心に他にも映画『テルマエ・ロマエ』阿部寛×上戸彩両氏、『外事警察 その男に騙されるな』渡部篤郎氏のインタビューや作品紹介がされている。
私的には『愛と誠』の公式ガイドブックを出版して欲しかったが、ワイドショーなどで話題となった例の妻夫木聡・武井咲両氏及び三池崇史監督による爆笑記者会見の模様を一部始終掲載されている(他にも『愛と誠』関係の記事としては『キネマ旬報』6月下旬号や『映画秘宝』7月号にも特集を組まれており、本書同様充実した内容となっているのでそちらもオススメです)。
妻夫木:「まず、脚本を読んだ感想は、いやーなかなかふざけた映画だなあと…」 「“純愛エンターテイメント”とか言ってるじゃないですか。どこがやねん?(会場大爆笑)。」 武井 : 「私もお話を聞いていたんですが、最後までよくわからなくて…(会場大爆笑)。」 「台本はしっかり読まなくてもいい現場なのかなと思いました(会場爆笑)。」 三池 : 「ミュージカルというよりも、登場人物たちが自分の持ち歌を勝手に歌っちゃっている(会場爆笑)。どっちかというと映画は迷惑をこうむっている(ふたたび会場爆笑)。」
原作に思い入れのある私にとっては、今回の映画化(コメディ&ミュージカル)に些か嫌悪感を抱いていたものの鑑賞後(特に二度目)は本作の登場人物たちがいとおしい存在に感じられました。
・ 妻夫木クン演じる影を引きずる不良少年・太賀誠(不良とのバトルで『激しい恋』を激唱) ・ 武井咲さん演じる誠への想い一筋の財閥令嬢・早乙女愛(恋にウキウキする乙女として『あの素晴らしい愛をもう一度』を恋唱) ・ 斎藤工クン演じる愛への想い一直線の優等生・岩清水弘(早乙女愛への想いを訴える『空に太陽がある限り』を絶唱) ・ 安藤サクラさん演じる誠に一目惚れするスケバングループのリーダー・ガムコ(自分にサヨナラする女として『また逢う日まで』を切唱) ・ 伊原剛志さん演じる老け顔番長・蔵王権太(誠に立ち向かうボスとして『狼少年ケンのテーマ』を叫唱) ・ 大野いとさん演じる陰のある悲しい女・高原由紀(悲しい女として『圭子の夢は夜ひらく』を淋唱)
また不思議と彼らに会いたい、そんな気持ちに感じさせる作品でした。本作のサントラもオススメです。 追記…できれば武井咲の『早乙女愛フォトブック』を出版してほしい。
いろいろなところに書かれていますが、ひと言で言うと、みんなが「おーい」「おーい」と言い合うだけの映画。でも。泣けます。何度観ても泣けます。理屈じゃないと思います。実話であったかどうかも関係なく。ぜひ一度観てください。 しかし、こんなすばらしい映画が廃盤になっているとは信じがたい・・・・
みじかっ。原作はフィッシュストーリーの中にある短編らしいですね。 原作小説読んでから見れば良かったかも。 フィッシュストーリー原作を未読で、全く予備知識無しで見ました。 伊坂作品好きですし、お得意の「あーそういう事か!」って伏線張りと回収もあったのですが、 ちょっとこれは短過ぎて僕には物足りなかったです。
わざわざこれだけの為に映画を作るって事は余程原作ポテチは好評だったのでしょうか?? 黒澤さんが格好良かったのと、今村母ちゃんがサバサバしててとても良い母だな〜。 っていう位しか印象に残らなかったです。もう少し時間とって深めて欲しかったです。
なんかとぼけた雰囲気で物語は始まります。長くはない映画ですが、内容はなかなかしっかり詰まっています。さすが伊坂さん作品を得意?とする監督らしく脚本がすばらしい!です。濱田くんがいい味だしてます。木村さんも大森さんもいいです。中村親分も。予告編で伊坂さん自信が、「思い出すと頬がゆるみます。原作よりおもしろいと言われるんじゃないか・・・。」と文章でコメントがはいりますが、私は原作を読んでいませんけれど、おもしろかったし映画のラストでは涙があふれてとまりませんでした。とてもやさしくて、いい人たちで、ほのぼのといい感じで心地のよい作品でした。斎藤和義さんのエンディングの歌もとてもよかったです。
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