ずっと廃盤が続いていたのでファンにとってはうれしいアルバム。紙ジャケは扱いづらくて個人的には苦手なのですがこれは紙ジャケの利点を使ってLP盤のように馬車の窓が切り抜きになってるのがうれしい。さらに裏は窓からキースのケツ・・・これもうれしい・・かな? リンゴ・スターやハリー・ニルソンなどの遊び仲間と金をかけつつも軽い感じで作られていてすごくリラックスした仕上がりになってます。(ディック・デイルやジョー・ウォルシュなども参加) なかでもビートルズの『イン・マイ・ライフ』での素朴なキースのヴァーカルは涙なしでは聴けません。 他にもキース特有のぐだぐだした発音&後ノリで歌うセルフ・カバーの『キッズ・アー・オールライト』やサーフ趣味のキースらしいビーチ・ボーイズの『ドント・ウォーリー・ベイビー』(シングル・ヴァージョンはファルセットで歌ってます。)など演ってます。 ライナーによると11.〜18.は今回、初収録の未発表曲らしいです。 ザ・フーという、あの4人による魔法が解かれたキース・ムーンが1人のヴォーカリストとして聴かせてくれる作品です。
社会人になって間もない頃だったか、市川に住んでいた高校の同級生の新婚宅に呼ばれて行った時に、きりたんぽ鍋を肴にお酒を飲みながらレーザーディスクで観たのがこれ。覚えているのは宣教師のクラプトンくらいで、BDになって新鮮な感じで観直しました。どのアーティストもすべて主役級の中で、圧巻はやはりティナ・ターナーとキース・ムーンですね。ほとんど地かと思ってしまうくらいエネルギッシュで役にとけ込んでいました。特典のインタビュー映像が興味深いです。SWにも出演の声がかかっていたとか、TTは手作りクッキーを焼いて持ってきてくれる心優しい女性だとか、KMはやはり地で行っているらしい(?)とか...。アン・マーグレットは現在70歳とは思えない、今時の美魔女もびっくりの美しさ。テーマ、音楽、アートなど今観ても色褪せない内容だと思います。See me, feel me, touch me, heal me...
タウンゼント、ティナ、クラプトン、エルトン・ジョン…他、音楽がとても素晴らしいです。
1975年作品。録音は74年暮れでこの頃はまだまだキースは大丈夫だった。贅沢な仲間達とワイワイ愉快に作成されたであろうこの作品は彼のフーでは見られない一面が満載である。太鼓も2曲くらいしか叩いていないが、歌は全曲歌っており、これが本当に素晴らしい。インマイライフなんてオリジナルよりも説得力があるね。「四重人格」ベルボーイでの悲しげな哀れな歌い方に感心した方には泣けると思うなぁ。演奏も素晴らしくて隠れた名盤ではないでしょうか?ボーナストラックもスティーブ・クロッパーがプロデュースしていたりで、交友の深さが窺い知れる。この頃のThe Whoの「By Numbers」や晩年の「Who Are You」でのプレイを聞いて首を傾げてしまうよりもコレを聞いたほうがすっきりするかもしれない。3回聴いたけれど飽きないね、素晴らしい。
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