真面目で堅実な「日光東照宮」解説本。
内容は、一章は東照宮創建の謎として、何故「家康が神に祀られたのか」、「聖地としての日光の意味」などに対する解説(仮説込み)があり、二章は東照宮に飾られた五千体をこえる彫刻(人物・動物・霊獣)についての分類と解説(宗教的意味についての考察)とに大きく分けられる。
著者が現在、日光東照宮禰宜(神職の職称)・文庫長を勤められているだけあって、文章表現を始め、ちょっと生真面目すぎると言うか、全体的に「固い」印象で、読んでいて面白味があるとは言えないのが残念だが、彫刻の解説は知識として知るには充分すぎるほど詳細。
ただ個人的には、よくテレビ番組等で都市伝説として紹介される、「日光東照宮と徳川埋蔵金の謎」について、無責任なウワサを否定する意味でも、専門家の立場から言及してくれるのを期待していたが、童謡の「かごめかごめ」を表すと言われている鶴と亀が対になって飾られている三神庫や「かごめ紋」の謎についての解説はほとんど無かったのが残念。
私、今まで日光東照宮に行ったことがないのですが、この本を読んで、今春、時間を作って一度、参宮したいなぁと思っています。某ホラー系風水ガイドや、ぱくり専門博学作家と異なり、さりげなく、淡々と東照宮の背景にある宗教、芸術、文化を語るあたりはタダモノではないと思います。電車通勤の方は、ぜひ、本書をポケットに入れておかれることをお勧めします。どこから読んでもふーんと納得できるエピソードがちりばめられており、満足の一冊と思いますよ。
今から四十数年前、1967年(昭和42年)の初回発売時に制作しました。 建築物の専門家ではないので各部品について細かい講評は出来ませんが 彫刻が丁寧に作られています。 逆さ柱の彫刻も表現されています。 説明書に従いある程度の着色をしていますが、 屋根は着色済みのままです。 金メッキ品はそのまま使用。 部品数も多く、見ごたえのある模型です。 当時の価格も高価でしたが、優良品を作ったメーカーに高額を支払う価値はあります。 ガラスケースに入れていたため、破損もせず現存しています。 レビューの私の写真をご覧ください。
世界遺産の中でも、屋久島や日光など身近な世界遺産を4ヶ所案内してくれる。私のような旅行好き、世界遺産好きには、入門編としてもうってつけの1本でした。価格から見ても相当安い!!それなのに内容は音楽もナレーションもとても好く丁寧に仕上げられています。身近であってもすばらしい世界遺産が日本にもあるんだと納得させてくれるタイトルでした。このシリーズは世界編も含めて3つのタイトルがシリーズででているようですので、そちらも、ぜひ見てみたいと思っています。
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