(500)日のサマー [Blu-ray]
アメリが女の子向けの映画だとしたら、これは確実に男の子向けの映画だと思います。特に、最近何かと「草食」だと叩かれる繊細な男の子向けだと思います。
男子校(←?)で育って、部活もそこそこ、勉強は普通以上にできるが顔は普通。彼女は欲しいけど、でも自分から積極的に行くのはキツい。
大学に入ったら何か変わるだろう。ゼミに入れば何か変わるだろう。就職したら、きっとまた何か・・・。
積極的にはなれないけど、愛は信じるし、運命の人がいるはず。必ず、自分と同じ空気の人がいるはず。そんな理想の人がいたら、ちょっと大胆になろう・・・。
↑みたいな考えの人は観るべきです。恋人がいても、いなくても観るべきです。
まだ時期尚早だ、とか言ってるうちに出遅れて片思いの人に恋人ができてしまった人、観るべきです。
こんな気持ち初めてだ、この人はマジで将来の奥さんなのかもしれない。←初めての彼女ができたばかりでこう思ってる人、観るべきです。
内容に関しては恋愛生態学を交えた素晴らしいレビューなどがありますので、割愛。
ただ、他の人もいっているように、構成が良いから悲劇が悲劇じゃなくなっている。
あと、本当どうでもいいことだが、センス良いでしょ、みたいな服も音楽も、彼らの職場も気に入らなかった。
でも、いい映画だった。
ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ)
ソロモン・ブラザーズは80年代に債券の自己取引でウォール街でトップに昇りつめた投資銀行会社。本書はそのトレーディング/ルームで何が起こっていたかを喜劇的に描写している。
本書から読み取れるのは、投資銀行会社のビジネスはかなりの部分を政府の規制の緩和・強化に左右されるということだ。例えば、ソロモンがモーゲージ部で多大な利益を得たのは、S&Lに対する税制優遇措置という制度変化をソロモンが最も上手く利用できたからだ。それも棚から牡丹餅というのではなく、ソロモンは立法過程へのロビー活動を積極的に行っていた。
同時に、80年代以前は投資銀行業務の影に追いやられていたアウトロー的な「非エリート職」であったトレーディング業務が、莫大な金を会社にもたらすようになったことにより、強い影響力をもち投資銀行のカルチャーを変えていったことも面白い。
カネとリスクを媒介する中で、投資銀行会社というビッグプレーヤーがどういった立ち振る舞いを行い、誰をカモにしているかということの一端を本書は垣間見せてくれる。
同時期にソロモンに務めた末永遥、松本大らの著書も本書にリンクしている。ソロモンの債券王メリウェザーはその後、かの巨大ヘッジファンドLTCMを設立し、関連書籍も多い。この本はある意味、それら金融史・相場師列伝の源流。金融、投資に興味があるならまず読んでみるべき本だと思う。
Songs of Distant Earth
1994年作品。通算17枚目の作品。多くの方がご指摘のように、この作品はエニグマの『The Cross Of Changes』の影響を大きく受けているようで、特に『Prayer For The Earth』はエニグマの『Return To Innocence』のイントロに酷似している。ただ、エニグマのマイケル・クレトゥはアイランド時代にマイク・オールドフィールドと一緒に仕事をしたことがあるので、どちらがどちらに影響を与えたかは難しいところかもしれない。
内容的にはアーサー・C・クラークの『2001年宇宙の旅』にインスパイアされて作られたらしい。インナー・ノーツにはアーサー・C・クラーク自身のコメントまで付けられている。内容は・・・『この小説のフィナーレが音楽コンサートであるため、マイク・オールドフィールドがこの作品にインスピレーションを受けて組曲を作曲したいと言ってきたときは、うれしかった。また、私は、彼が「キリング・フィールド」のために書いた音楽に特に感銘を受けている。・・・・<中略>・・・宇宙へようこそおかえり。マイク、ここにはまだまだスペースがあるよ。』へえ、アーサー・C・クラークってマイク・オールドフィールドの「キリング・フィールド」なんて聴くんだ、と感心。
まさに、はやぶさ(第20号科学衛星MUSES-C)が驚異的な宇宙旅行を経て地球に帰ってきたところだが、この作品はそういうロマンが随所に感じられる。マイク・オールドフィールドはボーカリスト7名を配し、冴えたギターも随所にちりばめて素晴らしい。このアルバムにはMac向けのCD-ROMもリリースされていて、そちらはレア度が極めて高い。
インセプション Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)
僕の一番好きな映画です。最初に映画館で見たときは世界観が難解で、はっきり言ってよく分からなかったけど、それでもはらはらドキドキして最後のシーンでうわーってなりました。それからBlu-ray版を買って家で何回も見ました。そうして、ようやく構造がわかってクリストファーノーラン監督に再度驚かされました。よく分からない映画というのは観客を突き放しているような感じに見えるけど、何回も見れてそのたびに発見があるというのも良いなと思います。あと、無重力シーンは圧巻です。ここだけでも充分楽しめますね♪
ヤンキーセレブ マミーが僕をころしにやってくる
家族愛が稀薄になっている日本の現状に光を与え、心が貧しくなってきた現代人への愛の気づきが沢山詰まった幅広い年代に役にたつ著書です。プレゼントにも喜ばれると思います。