オールマンの弟的存在のサザンロックバンドマーシャルタッカーバンドの映像付きライブ。トミー・コールドウェルのギターは相変わらずかっこいい。映像はちょっといただけない部分もありますが、貴重です。
今回、再発されたこのグレイテスト・ヒッツは、もともと78年にアナログ盤としてリリースされ、その後CD化されたアルバムに、新たに曲を追加し、さらにリマスター化したものです。もともとアナログの1枚ものだったので、収録曲はわずか8曲でした。今回6曲が追加され14曲が収録されています。 ところで、このディスクですが、1枚で手軽にバンドの代表的な曲を聴けるようになったとは言え、どちらかというと、MTBの音楽を聴いてみたいのだが、とりあえず1枚、というファンよりも、むしろマニアックなファン向けのベスト盤といえると思います。 その理由は、もともと収録されていた曲でシングルカットされた曲のうち、5曲がレアなシングル・ヴァージョンに差し替えられているからです。 MTBについては、以前、もうひとつ、2枚組のベスト盤がCD化されていました。「キャプリコーン・イヤーズ」です。こちらはディスク2枚にライブ音源も含めて27曲が収録されていましたが、リマスター化されないまま、現在は廃盤となっています。今回差し替えられた5曲のシングル・ヴァージョンはこの2枚組に収められていました。 というわけで、このリイシュー盤の目玉は5曲のリマスター化されたシングル・ヴァージョンということができるでしょう。アルバム・ヴァージョンとの違いを聞き比べると興味深いと思います(どちらが良いかについてはあくまでも好みの問題ですが・・・)。問題のシングル・ヴァージョンは、いずれも見事な(?)編集技術の妙により、アルバム・ヴァージョンを短く縮めた版となっています(個人的には初めて2枚組のベストで聞いた時には驚きました。特にThis Ol’ CowboyとSeachin’ For A Rainbowの2曲の編集がすごい。)。 このリイシュー盤ではオリジナルアルバムの収録曲8曲の曲順は考慮されていないので、まったく新しい1枚もののベスト盤と考えてもいいかもしれません。 最後に、商品の詳細欄に収録曲の紹介がないので書いておきます。*印が今回追加された曲です。
1. Take The Highway* 2. Blue Ridge Mountain Sky* 3. In My Own Way* 4. Fire On The Mountain 5. Heard It In A Love Song (Single Version) 6, Ramblin’ 7. Searchin’ For A Rainbow (Single Version) 8. I Should Have Never Started Lovin’ You* 9. 24 Hours At A Time 10. Long Hard Ride (Single Version) 11. Can’t You See (Single Version) 12. Too Stubborn * 13. This Ol’ Cowboy (Single Version) 14. Desert Skies *
MARSHALL TUCKER BANDは結局のところ田舎者バンドということに落ち着く。妙なところにフルートが入ってきたりして、洗練し切れていないところが、面白い。全体としてはカントリーからブルーズまで何でもありだが、適度にリラックスしているところが最大の特徴であろう。聴き所はTOY CALDWELLのギター。これは凄くいい。30年前に発表されたということはほとんど感じることは無い。
何故フルートが入っているの?多分、ガキの頃からの付き合いということだろうと思うけど、MTBは不思議なバンドだなあ。ライヴのできは上出来ですよ。やはり今は亡きToy Caldwellのギターは凄い。ギターを聴くためだけにこのDVDを買う価値十分にアリ。Doug Grayのボーカルだけが張り切りすぎで浮いているのもいつものこととあきらめましょう。このハンド、いい曲を残している。このことはもっと評価されていい。ところで、視覚的にMTBは腹の出た親父たちの集まりで見ていていいとこは全然ないのでその点だけはお許しくだされ。
一枚のCDに、スタジオ録音された曲が半分、ライブ演奏が半分という非常にお得なカップリングCDです。 スタジオ録音の方は非常にほのぼのとしたカントリー・テイストの曲で統一されていますが、Now She's Goneのようなハードネスなロックナンバーも素晴しい聴きもの。 しかし、本当の目玉は後半のライブです(4曲ですが全曲6分~13分もの演奏時間!!)。 あまりの出来のよさに、スタジオ録音の曲が全てかすんでしまいます。 ファーストアルバムからの曲がほとんどですが、まるで印象が異なるインパクトがあり、ギターVsホーンVsフュドルなどが「超絶バトル」します。 特に13分にも及ぶ24Hours At A Timeの超絶プレイで、まったく演奏に隙が無いというのは、当時のHR/HM、サザンロックの有名ライブ盤の中でも出色の出来です。 ハードな演奏が好みのロック・ファン、ブルース・ロック・ファン、カントリー&ウェスタンのファンに最高のお勧めの一本です。
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