その昔、「悲しきサルタン」で衝撃的にデヴューしたダイア・ストレイツが好きで、特にマーク・ノップラーのギターワークに取り憑かれていました。その後、ダイア・ストレイツは解散してしまいましたが、最近ネットサーフィンしていたら偶然にこのCDを見つけ、戸惑うことなく購入しました。予想通り全体的にカントリー色の濃いアルバムですが、どの曲もゆったりと心地よく聴いていて疲れません。じっと目をつむっていると悠久の時の流れを感じます。自身もノップラーと同世代で人生佳境に入る年齢になりましたが、好きなロックン・ロールを傍らにこのCDも愛聴盤の一つに加わりました。
1990年作品、約41分収録、 メンバーは、Mark Knopfler、Steve Phillips、Guy Fletcher、Brendan Crokerの四人、ペダル・スティール・ギターでPaul Flanklinがゲスト参加、トラック3はマークの曲、バンド名義で3曲、 トラック1のトラッド・ソング「鉄道労働歌」のタイトルから想像できるようなダイア・ストレイツ以後を感じさせる秀逸なカントリー・ミュージック集、 全員がボーカルを担当し絶妙なハーモニーを聞かせます、ボーカルの合間合間に奏でられる抑えたギターの音色にしびれるファンも多いはず、J・J・ケール・ファンには特にお奨めの内容、 アルバム・タイトルが暗示するような回顧趣味の強さよりは70年代・80年代を生き抜いたベテランによる大人のための大人のバンドです、
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