上海、一人の女と出会う。 その姿を見るともう追わずにはいられない。 真っ赤なチャイナドレスを身に纏い、誘うように逃げていく。 彼女はどこに住んでるのか何という名前なのか。 本当に存在しているのか。
上海ルビー。 もしかしたら男たちの欲望や理想が作り出した幻かもしれない。
抱きしめることの出来ない彼女の幻影に思いを馳せ、こんな女性になれたらいいなと羨望の念を抱いて云年の私。
1994〜1995年に製作されたビデオをDVD化したものだそうです。原作の初期の話の「小角の章」「大嶽丸の章」の2話で60分収録されています。 原作の雰囲気はよく出ていると感じました。ただ、一部演出が雰囲気を壊すかな、と言う感じが(紫電が走ったり、ちょっと戦闘が派手だったり。 原作でどんな感じだったか思い出せないのでなんとも)。初期の話だっただけに、映像中に出てくる小物が古い(笑)。声優も大体イメージに合っていると思います。
欠点を上げるとすると、ビデオの1話、2話を収録した「だけ」らしく、タイトルメニューとかがありません。DVD再生ソフトのメニューで チャプターを選択すれば、各話選択できますが、最近のDVDに慣れた人間としては少々物足りない。また、ビデオの時にあったらしい、 次巻発売予告の画面が、各話EDの後に一瞬映ります。さらに、各話の後に次話予告はありません(ビデオの時からなかったんでしょうけれど)。
最後に、ED曲の「終わりのない彷徨」、鬼切丸のイメージからすると少々明るい感じの曲ですが、希望を感じさせるようにしたかったのかな? とは感じるので、良いのでしょう。歌詞は作品に合わせていると思われる内容です(当時のアニメは大体そうだとは思いますが)。
作者が、自身の「不育症」を公表し、念願の第二子を出産するまでの戦いの記録です。 壮絶な内容でした。読後感(感動)は私の今年ベスト5にはいります。
「寿戦記」の後日談では全くないです。 ホラー、ラブコメ、エッセイの名手である作者の渾身の一作です。 だからこそ、リアリティのありすぎる状況描写が多く、その分作者からのメッセージをたくさん受け取れると思う。
病気に関しては、作者の担当医であり、不育症の権威とされる医師によるわかりやすい解説もあります。 正直なところ、作者があまりにも赤裸々に正確に、自分の経験、感情を記録しているため、読んでる方もシンクロしてしまうのですが、 監修の先生の解説により「医学がここまできてるんだ」と安心させてくれる構成になっています。
作者が、どん底の時の情緒不安定、体調不良まで忠実に表現しています。 本当に命を削って描いた作品だと思う。
また、そのような大変な状況にある中、仕事に手を抜かず、出来ることを最大限に努力した描写にも泣けました。 (女性編集者に、不育症を打ち明けた場面で号泣しました)
今まで難しかった角度で「命の尊さ、女の人生」を表現した一作だと思います。 本当に力強い作品です。
******** 楠桂先生といえば人気作家なので、欲しい本が新刊で発売直後に手に入らないことはほとんどなかったのですが、本作はちがいました。 (発売から読めるまで半年もかかりました。) 本作は傑作です。おそらく売切れたでしょう。。 (部数は少なくない方だと思うし)
ほか、ママリンは健在でした。 パパリンのことも描いてくださった先生に感謝します。
母親がとっても若くて、かわいくて、
そのおかげで苦悩する息子が描かれています☆
漫画同様、野美さん(母親)のかわいらしさは
DVDでも完璧。声もイメージ通りでした。
野美さん以外は、愛情が薄かったのか、
背景などの荒さが残念ではありましたが、
全体的にとても楽しめました。
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