これは、マンハッタン・トランスファーが、デビューしてから初期の10年の間に発売されたアルバムから彼らの特徴がでている曲をたくさん収めているCDです。彼らの超絶技巧ぶりが余すとこなく全編を通じて感じられるCDです。『ベリー・ベスト・オブ・マンハッタン・トランスファー』の名に恥じない編集です。 愛してやまないグループです。30年近く聴き続けていますが、マンハッタン・トランスファーを越えるジャズ・コーラス・グループがまだ出ていない状況を見るにつけ、いかにレベルの高い作品を世に出し続けてきたかがよく理解できます。 なんといっても「A Nightingale Sang in Berkeley Square」の美しく超人的なハーモニーは、類を見ません。そしてあれほど複雑なコード進行をいともたやすく人間の声だけでやってのけるテクニックには脱帽です。ジャズのア・カペラの代表曲として、後世に語り継ぐべき演奏ですね。聞惚れるという言葉はこの曲に捧げられるべきだと思います。 勿論、ウェザー・リポートの名演奏で有名な「Birdland」に歌詞を付けて歌いきるという神業も素晴らしいですね。なにしろ、フュージョンの代表曲のアレンジですから、下手なことはできません。多くのジャズファンを圧倒するようなテクニックをここでも見せています。痛快な演奏です。 有名なテレビシリーズのテーマソング「Twilight Zone」のアレンジにもハッとするものがあります。彼らにかかれば、何の曲でも歌いこなしてしまうという見本のような曲です。 今なお、意欲的な新作を発表しているマン・トラと一緒にこれからもずっと聴き続けていくのでしょうね。
近頃、アカペラっていうか、コーラスグループが流行ってますが、そんなあなたにこのDVDをお奨めします。バックバンドも入っているから、純粋なアカペラではないですけど、4人のキャラクター、実力、選曲の妙、どれをとっても抜群です。最近あまり活動を耳にしていないけどまた是非、日本公演が実現すれば更にファンが増えることでしょうね!
レビュー者はマンハッタントランスファーのアルバム"Extensions"に収録の"Birdland"を聴いたのをきっかけに他のアルバムも聴き始めました。その当時、本アルバムについては旧い曲を知るきっかけとなりましたが、ナツメロ的な印象を持っていました。しかし、レビュー者が齢を重ねたためか、久し振りに聴く本アルバム、Janis SiegelやAlan Paulの若々しい歌声もあってとても新鮮に思えました。 一方で本アルバムのサウンドに、Andy MusonのE.Bassが影響していることも気付かされました。"Tuxeddo Junction"はグレン・ミラー・オーケストラを彷彿とさせるサウンドですが、E.Bassの音だけ、浮いた感じがします。他にも同様な感じを受ける曲があり、「A.Bassと使い分けていたら」と考えてしまいました。(これが逆に当時の狙いだったかもしれませんが、私にとては星4の理由・・) "CANDY"でMichael Breckerがごく普通のT.Saxの音を出していますので、Michael Breckerに関心ある方、お聴きください。
商品も低価格で配送も早かったです。またこのアルバムもとてもきにいっています。
彼らのライブDVDとしては決定版で、多分最高に”ノリ”の良い時期に収録されたDVDです。 画質は現在のレベルと比べるとガクッと落ちますがLDクラスではなくやっぱりDVDクラスです。 ”エアジン”を聴いてWes Montgomeryを思い出す方や横浜のジャズ喫茶を思い出す方は多いと思います。
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