伝七は中村梅之助だね。子供時代に観てた記憶がよみがえるよ。異動で転勤になった時に送別会をしてもらったのだが、最後の締めは私の独断で一本締めじゃつまらないから、来てくれた仲間に説明して、よよよいよよよいよよよいよいと指を叩いてくれて、私がこりゃめでてぃなの一言言って周りの人たちが、へいとしめてもらいました。忘れない思い出です。
『女妖』と『大江戸怪物団』の2本の合作推理小説が収められている。いずれも中編。 『女妖』は、雑誌『探偵実話』の昭和29年新春特別号に掲載されたもの。江戸川乱歩が前編、香山滋が中編、鷲尾三郎が後編を担当している。いくつもの殺意が重なり合い、運命の不思議で凄絶な多重殺人になっていくというストーリー。 『大江戸怪物団』は雑誌『面白倶楽部』昭和30年8月増刊号に掲載されたもの。江戸川乱歩・城昌幸・角田喜久雄・土師清二・陣出達朗による時代活劇。一章ずつ担当して書いている。琉球の王子たちが薩摩藩士たちに復讐し、盗まれた仏像を取り返そうとするストーリー。美男美女が入り乱れ、また怪しげな術がふんだんに使われる。 とぢらも物語としてはイマイチおもしろくない。いい加減なストーリー展開、底の浅いキャラクターと不満な箇所が多い。 乱歩の珍しい時代物であり、また合作小説の例としては貴重かも。
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