以前、永竹由幸氏の「ヴェルディのオペラ 全作品の魅力を探る」が、 作品成立と楽曲解説がついていて、しかも幾分主観的な書き方もあって、 これが最高だなぁと思っていましたが、 今回の高崎保男氏のこのシリーズも本格的に深く掘り下げてあって、 CDやDVDを視聴しながら確認しながら読んでいけるところがあり、 いつもそばに置いて、暇があればページをめくって読んでいます。 今まであまり聴くことなかった作品も、解説で確認しながら聴き直しています。 とても詳しくって、初演時の様子もとても面白く読むことができます。 まだまだ初期の作品で、なじみのない曲の方が多いので、 早く次の巻が発売されないか、今から本当に楽しみにしています。
トロヴァトーレって因縁物語といいますか、ちょっと暗い、変わったストーリですよね。ジプシーの母アズチェーナのアリアが有名ですがなかなか彼女はよい歌声でした。 主役、パバロッティはとにかくすばらしいですが、ミルンズ、エバ・マントンと主要登場人物は最高です。確か、1989年くらいに日本公演で同じキャストで上演されたと思うのですが、最近、トロヴァトーレを上演する機会もめったに見ないので、懐かしくて、衝動買いしてしまいました。 お値段はとってもお手ごろ価格。大満足。(値段は★5つ!) オペラファンで、このオペラをみたことがないという方には保存版として持っていいですよとお勧めできる一品です。オペラの筋が地味なので舞台も華やかとはいえませんので、そういう面では★を4つにしましたが、聞き応えという意味では最高のキャストです。
ディアズイズレのきちんと感は、迫力よりもその鮮烈感が素晴らしい。バーンスタインにもカラヤンにも無い柔らかなほかの楽章は聴きどころ。ヴェルディのレクイエムを始めて聴く方にもそうでない方にも、おすすめです。もちろん拝聴して損無し!です。
ミニチュアスコアよりはマシだが、値段を考えれば、お薦めです。
ミニチュアスコアよりはマシだが、値段を考えれば、お薦めです。
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