元特殊部隊隊員ハラム(ベニチオ・デル・トロ)とその元教官LT(トミー・リー・ジョーンズ)の追いつ追われつの対決。深い森林の中では銃よりもナイフ。音もなく忍び寄っては敵を倒していくハラム。かすかな痕跡も見逃さず彼を追跡するLT。二人のナイフを使った対決は迫真(実際、ベニチオ・デル・トロは撮影中に手首を折ったらしい)。人を殺すときってこういう風にナイフを使うのかという生々しさがあります。
ただ、それなりにスリリングではあるのだけれど、2003年公開当時俳優の実年齢はLT57歳(1946年生まれ)、ハラム36歳(1967年生まれ)。年齢を感じさせないといいたいところだが、やはりこういうアクション映画は57歳にとってはややきつそう。そもそもその年齢差で勝負になるのだろうかとの印象も受けました。
トミー・リー・ジョーンズが出演した追いつ追われつの映画なら、ハリソン・フォードを追いかけた『逃亡者』が一般の方にはお勧めです。ただ、ナイフやコンバット・シーンにより興味をお持ちの方はこの映画も悪くないかと思います。
新品は高いので中古を探していたら、息子に今頃ハンティッドを買おうとするのはオヤジぐらい…と言われました。シチュエーションは違いますが、ランボー(1作目)のストイック版といった映画です。かつて格闘技をしていたからかもしれませんが、私は好きなんだけどなぁ。かたちこそ違いますが、生き物に対する敬意というモチーフをかかえた二人の、悲しく静かな戦いが染み入ります。
この時点で★5の近年稀にみる神ゲー。といいたいが、正直な意見は★3前後が妥当だと感じる。ただ辛口な評価をしている方はデモンズのような★12はあるような神ゲーを経験してしまったからではないだろうか。 自分的には、それなりに面白いと思う。 どうしても間違いないゲームがやりたければ22日まで待っとけ!
大人になったトム・ブラウン・ジュニアがインディアンのサバイバル術を駆使して足跡を追い、事件を解決するといった内容である。しかし、グランドファーザーからこの技術や精神を学んだ彼が、特殊部隊の人間にそれを教えていたことが残念に思われる。(確かに本人も後悔しているし、それが原因で大変な目にあってしまうのだが・・・)それにしても、トラッキングというのは使い方を間違わなければ、素晴らしい技術であり、生き方であることには間違いない。
個人的にはこの作品に星を5つ付けたいと思います。サバイバル描写や、対象を僅かな手がかりから追いつめてゆく主人公の技術(細やかなアクション)は他の作品に見られない、この映画の特徴です。また、心を病みつつも娘への愛情を示す犯人役のベニチア・デル・トロの演技もドラマに深みを与えていると思います。 アクション映画として見た場合は少々物足りなさを感じる向きもあるかと思いますが、サバイバルの『リアル』を追求した作品としてイチオシの映画であるとお薦めします。
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