この映画は昔から大好きで、原作は数年前に初めて読みました。 ラストや同じアパートに住む作家=ポールの設定など、大幅に脚色されていて、主題も異なっています。 映画とは異なり、作家とホリーの恋愛関係はありません。 原作者のT・カポーティーが、ホリー役をM・モンローに演じさせたかった、キャスティングを知り、本作を観て驚愕したエピソードについては、原作を読んで納得しました。 原作者T・カポーティーを描いた映画「カポーティー」を鑑賞後に気付いたのは、当時のNYのある一部の層の退廃的なパーティーや生活が、本作にも描かれている点です。
原作と大きく異なっている点や、同じアパートに住む日本人の描き方に差別的な要素が含まれている点を差し引いても、私にとっては色あせない作品でした。 大物ミュージシャンの小田さんが、音楽の道を目指したのは、劇中の「ムーン・リバー」を聴いたことがきっかけとのこと。 私も「ムーン・リバー」のメロディーの1節が流れるだけで、涙がこみあげてくるような大好きな曲です。ティファニー宝石店、ジバンシーの名を知ったのもこの映画がきっかけでした。
ホリーが、愛情よりも経済的に豊かになることだけを目指す動機が、映画の中盤で描かれていますが、その一連のシーンとラスト・シーンは、何度観ても泣いてしまいます。 この映画の中で重要な鍵となるのは「猫」で、ホリーの生き方を象徴していると思いました。ある本を読んでから気付かされたのですが、ホリーが履くハイヒールは「仔猫靴」と呼ばれるデザインで、ホリーとポールが[10セント・ストア]でかぶるお面は、それぞれ「猫と犬」でした。 ホリーとは対照的な生き方をしているポールは、裕福な女性に囲われる「犬」の生き方なのかもしれません。 ホリーと暮らす茶トラの猫は、本作公開後アメリカで飼うことが大流行したそうです。劇中の猫も名演でした。 映画のファーストシーン、NYの朝もやの中オードリーが着たジバンシーの黒のドレスとティファニー、雨のラストシーンは今でも忘れられません。
映像特典はオリジナル劇場予告編。英・日字幕選択、英・日吹替え音声選択可能。
形がかわいく、軽いバッグです。 このお色はちょっと地味かもしれません。
同じバッグ4つめのリピです。
原作はトルーマン・カポーティだが、映画はかなりストーリーと全体的な印象が違ってくる。特にラストの展開は決定的に異なる。原作とは別物としてみるべきという意見が多いが、その通りだと思う。
結構微妙なストーリーだが、オードリー・ヘプバーンの個性と演技が映画の中で大きな位置を占めると思う。ヘプバーンだからこそ、娼婦まがい(?)の女性でもあまり嫌らしくなく、自由気ままに生きる女性が嫌味でなく表現されていると思う。他の女優が演じていたら、まったく違った作品になったのではないだろうか。
日本人写真家ユニヨシ(名前からして変)は、やっぱり日本人から見るとなんだかなぁ、という感じ。ステレオタイプでカリカチュアしすぎだと思うが、当時の外国での日本人の描き方はあんなもんだったのかも知れない。
音楽はヘンリー・マンシーニだが、これは映画史上に残るサントラだと思う。有名な「ムーン・リバー」だけでなく、「サリー・トマト」や「ティファニーで朝食を」等名曲が多い。音楽だけでも視聴する価値があると思う。 「サリー・トマト」はオスカー・ピーターソンがMotions and Emotions というアルバムでとても雰囲気のある演奏をしている(ボサノヴァ風味のアレンジはWave等のクラウス・オガーマン)ので、興味のある方はちょっと聴いてみても良いかも知れない。
<5>のビートトルズのカバーは人生の中でワーストなカバーですね。 演奏はやるきないし、アレンジもちゃらんぽらん。いうことなし。 10点中1点。こんな悪趣味なカバーはやろうと思ってもできるもんじゃないっす。イノセンスとはげにおそろしや。
並行輸入なので、本物かよくわからないけど、色がイメージ通りだし、お店の対応が丁寧だったので、満足しています。
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