“巨人”シリーズ第三作。 最初は小さなウソだったのが段々大きく成長し、最後は本人にも手がつけられないほど“デッカイ”話になってしまう…。 周囲はそれに気付いていながらも、おもしろがって誰も止めなかった…そんな作品。 夢の科学力を保持する「巨人たちの星」の隠された真実を、例の2人組が解明し“悪用”する痛快SFミステリ。 優しい巨人たちの2500万年ぶりの帰郷には何気に感動してしまった。
謎解きの楽しさと理路整然としたストーリー展開で読者を裏切らない優れた作品だと思いました。あなたも、読み進むうちに自分なりの謎解きとホーガンが用意したストリーが抜きつ抜かれつし始めるのを体験することでしょう。そしてラストを迎えたとき、あなたの推理はホーガンを捕らえているかどうか。ぜひ読んでで試してください。 ちなみに、派手なアクションもヒーローも出てきませんし、イカのような侵略者も出てきませんからそちら好きの人には物足りないかもしれませんが、2001年宇宙の旅のような、スケールの大きさが楽しめるでしょう。
惰性で書かれることが多い大ヒット後の2作目ですが、全く心配ご無用です。 驚きに満ちた前作「星を継ぐもの」でしたが、本作も驚きに満ち満ちているの ですから。 地球人とガニメアンたちは、ほのぼのと交流しながら、互いに刺激しあうが、 ある話題になるとガニメアンたちは歯切れが悪くなり、新たな謎が生まれ・・ という寸法。 ハントとダンチェッカーの論理は今回も冴え渡り、気持ちよく読者の知的好奇心 を満たしてくれます。 テーマはWHOからWHYへ。さて次は?
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