肉弾時代―併録「肉弾人生」嫁売ジャイアンツ篇 (QJマンガ選書 (13))
とにかく過剰なまでの肉体(筋肉)描写に圧倒される劇画です。三島由紀夫そっくりの作家がクーデターを起こし、パンチドランカーの試合を政治家達に見せ付ける「肉弾時代」、ジャイアント馬場そっくりの野球選手が父と葛藤する姿を描いた「肉弾人生」・・・と、もうクラクラするほど暑いエネルギーとメッセージがマッチョな筆致に込められています。これが70年代の劇画の極みだったのかと、リアルタイムで知らない私には、この天才の作品群にガツンとやられました。