震災前の2011年2月、当時ヤフーレビューの点が高かったのでミニシアター系映画館で鑑賞。
あまり知られていない事実なのだが、第2次大戦中活躍した(らしい)米軍の「日系人」部隊の強さの秘密に迫るドキュメンタリー。
語られる数々の赤裸々な戦争の体験談が具体的で息をのむばかりだ。
戦争体験がトラウマとなっており、話す事自体が辛い事だと思われるにも関わらず、語ってくれた生き残った兵士の皆さんに感謝したい気持ちさえ芽生えてくる。
しかし、そのような戦争の悲惨さだけでなく、今日の我々日本人が忘れてしまいそうな そのポジティブな一面も垣間見ることができ、届けてくれる。
戦争体験だけでなく、忘れそうな日本人的「何か」も語り継ぐと言う仕事に大きく貢献する映画。
積極的に見るべきドキュメンタリーです。
オススメします。
どちらを先にしようかと思いながら、DVDとこの本を同時に買った。 そして読む方を先にした。
この本は素晴らしい。 いたずらに感情的にならず、どちらかというと淡々と述べている。 そして、どのページをとっても、そのページから一つの映画くらいできそうだ。
評者も戦中派だが、実際の戦闘は知らない。 戦闘を知らない者が、戦争反対を叫ぶのは空しい。 442部隊の生き残りたちの戦後の苦労を考えると、彼らの言葉の重みは、プロ市民の叫ぶ戦争反対のいかに軽いものかと思うに至る。
さあ、これから見よう、DVDを。 そして、恥ずかしながら知らなかったヤング・キム大佐(半島系日本人)がどのように描かれているか、それが楽しみだ。
これは第二次大戦中の、アメリカ(ハワイを含む)に住む日系アメリカ人の部隊の物語です。敵国日本の血を引いてはいるけれどアメリカ人としての誇りと名誉のために、強制収容所の中から志願し・・・ というのは事実ですが、この映画はそんな固いものではなく、調子よく訓練をごまかしたり、「バカタレ!」という言葉を白人隊長が分からないのをいいことに本人の目の前で言うなど、ユーモアがたっぷり、コメディというカテゴリでもいいくらいです。それでいてちょっとシリアスな場面もあったり、といいバランスになっています。日系人に少しでも興味のある方には絶対お勧めです。
真のアメリカ人は”ネイティブアメリカン”(俗称:インディアン)のみです。 他の白人、黄色人種、黒人は全てが移民です。 それでも白人が元々白人国家のように我が物顔できたアメリカ1940年代の話…。
日本軍の真珠湾奇襲作戦により、強制的に隔離された日系アメリカ人からなる442部隊は事実上 アメリカ最強の部隊でした。
本作は欧州戦線での442部隊の活躍をドイツ軍に包囲されたテキサス大隊救出を軸に描いています。 アメリカ人を意識してか日本語吹き替えはなく、英語と日本語字幕のみの仕様。
日本語吹き替えがないことで作品としてのイメージは良かったと思います。 日系人の会話には所々に英語に混じって"ドク(毒)"などの日本語の単語が入り、味わいを増しています。 最後の”がんばってよ…”のセリフもとても印象に残ります。
エンターテイメントである映画としては演出や描写に稚拙さはありますが、このようなテーマを作品にしてくれたことは感謝と共に喜びでもあります。
同じくテキサス大隊を救出した日系部隊を描いた"Little Iron Men"は出来映えは良いのですが、お国元の米国でもソフト化もされず放置されたまま…。
wowowで発掘して放送して欲しい!!と切に願う作品です。
学生の時に購入した蔵書?の一冊です。 この本では、ヨーロッパでの戦いだけじゃなく、太平洋方面に語学兵(NHK大河ドラマの「山河燃ゆ」の世界ですね)として従軍した二世兵士に関しても記述されていたり、単に二世部隊の活躍だけを記述しただけじゃなく部隊史にも触れられている極めて資料性の高い本です。
それに二世部隊というと、442歩兵連隊だけではなく開戦前にすでに編成されていたハワイ州兵 第100歩兵大隊も二世部隊として知っている者には有名な部隊です。 その第100歩兵大隊が一時的に442歩兵連隊の第1大隊の替わりに配属されていたという事実も。 (第1大隊は最初、米本土にて二世兵士の訓練部隊として徴兵されてきた二世兵士のトレーニングを担っていたとの事)
南フランスのボージュでのロスト・バタリオン..第141歩兵連隊 第一大隊の救出作戦の際、ドイツ軍相手に「バンザーイ!」と叫びながら突撃したという記述もホンとかよ!と思ったのですが、もし史実ならば背筋に冷たいモノが。 なんせ、本家:旧帝国陸軍の歩兵部隊よりも火器類が分家:二世部隊の方が強力なのですから..光人社文庫の『ゴー フォー ブローク』と合わせて読めば、二世部隊通?
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